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Profile

えびすや 代表 大形 弥生

1986年    誕生
2004年 4月 トライデント専門学校入学(家具デザイン学科 木工雑貨専攻)
2006年 3月 トライデント専門学校卒業(家具デザイン学科 木工雑貨専攻)
2006年 4月 静岡県伊豆市のNPO法人で地場木材を使った雑貨製作を学ぶ
2007年 2月 尾鷲へ帰還

2007年2月  アルバイトの傍ら、森林組合に勤務する母の集めた機械工具を使い、尾鷲ヒノキを使ったモノづくりをはじめる

2009年 1月 企業からの依頼が増加し一念発起。尾鷲ヒノキを使った雑貨店・えびすやを開業
2015年    森林組合おわせが中心となりFSC森林認証を取得 えびすやもその一員として参加
2015年    三重県が主催する三重グッドデザインに【尾鷲ヒノキのコースター】が選定
2016年 5月 第15回三重県文化賞 文化新人賞を受賞

2016年5月  第42回先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)で使用するコースターと各国の国名台を製作
2017年    おもてなしセレクション受賞 【尾鷲ヒノキのコースター】

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尾鷲ヒノキについて

「尾鷲ヒノキ」は、三重県南部にある尾鷲市と紀北町の山々で育てられているヒノキです。
この一帯は、江戸時代には紀州奥熊野組と呼ばれていました。紀州藩は私的所有林を広く公認し、林業生産を奨励したことにより、当時から木炭生産とともに用材生産も盛んになり、寛永年間(1624~43年)には、土井家の祖である土井新助が尾鷲に移住してスギ・ヒノキを植栽し、尾鷲林業の端を開きました。1700年代には天然木を伐った後、木を植える→伐って利用する→植える・・・というサイクルの人工林がはじまり、明治初めには芯持ち柱材の生産を目指した尾鷲ヒノキ独自の施業方法が確立されました。この地域は生業としての林業発祥の地であるともいわれています。
温暖な気候と日本の中でもトップクラスの降雨量を誇る尾鷲市は、太平洋と大台ケ原山(標高1,695m)に挟まれ、海のすぐ側に山がそびえ立つというとても急峻な地形をしています。急峻な地形と多雨による痩せた土地という、木の生育にとって厳しい条件下のなかでゆっくりと長い年月をかけて育った「尾鷲ヒノキ」は、その複合的な要素が重なることで、年輪が密で鮮やかな赤みがあり、強い香りをもつ、強靭かつ良質材として全国的にもその名を知られています。

木は年輪を数えることで樹齢がわかります。年輪は春から夏にかけて成長した部分を春材、夏の終わりから秋にかけて成長した部分を秋材といいます。春材は温暖な時期に成長するため、細胞が大きく、幅が広く、空隙が多いため柔らかく色が白い性質があります。秋材は低温な時期に成長したため、細胞が小さくよくしまっており、幅が狭く、色が濃く、堅く強度も大きくなります。

尾鷲は太平洋に面した温暖な地形であり、秋にも成長が続く為、他地方よりも秋材の占める割合が多くなっています。また、秋材は、見た目が美しい光沢となるだけではなく、カジノールという油脂分が多く含まれており、ヒノキ特有の香りとともに高い耐朽性や抗菌性だけでなくシロアリなどの害虫が嫌うなど有用な働きがあります。
 

尾鷲ヒノキは平成29年3月に「急峻な地形と日本有数の多雨が生み出す尾鷲ヒノキ林業」として日本農業遺産に認定されました。
えびすやでは、FSC認証(※)を受けた尾鷲ヒノキを中心に使用しています。柱などの部材を作る際に捨てられる存在であった「端材」や「間伐材」、加工しづらいと言われる木の根元部分「もとがえし」から製品を作ることで、先人から繋がる「尾鷲ヒノキ」という素材を捨てる事なくすべて使いきり、環境に優しく安心安全で使う人のことを考えた、生活に溶け込むデザイン性の高いオシャレなモノ作りを進めています。

※FSC®️|Forest Stewardship Council®️
森林管理協議会の規格に基づき審査・認証したFM認証(森林管理認証)が三重県紀北地域内で取得され、その認証木材を加工流通経路において消費者に確実にお届けする『生産管理認証(COC)』(グループ認証)を取得。

FSC®C009665

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